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「ファシリテーション・ベーシックス ―組織のパワーを引き出す技法」の書評

専門職の研修会の講師・司会技術を学んでみたいと思ったことから、まずはファシリテーションという考え方を学ぶことにし、「ファシリテーション・ベーシックス 」を読んでみたのですが、著者の経験に裏付けされた理論的な一生物の教科書に出会う事が出来ました。
本書で取り上げる内容はファシリテーションという議論の方法で、その方法を用い効果的に会議を取り仕切る役割の司会者をファシリテーターと呼んでいます。
本書の構成は教本のようになっており、司会者の技量に合わせて初級/中級/上級のファシリテーション技術を学べる仕組みになっています。それぞれの項目も3項目の内容で書かれており、ある項目の初級を読んだ後、次の項目の初級を読むといった、教本的な使い方もできる本です。

第1章ではファシリテーションとは、といった概要が紹介され、本格的な技術については第2章からになります。
第2章は『論点を定める』というテーマです。議論の進め方の方法をプロセス、議論の内容をコンテンツと分けることで、議題を整理し進めやすくする方法が説明されています。
第3章は『真意をつかむ』がテーマです。ここでは会議や討論会、研修会などの参加者からの意見の引き出し方について書かれており、参加者の考え方のタイプに合わせた意見の引き出し方の技術を説明しています。
第4章は『考えを広げる』ことをテーマにしており、それぞれが持つ独自の考え方のクセを取り払うことで、豊かなアイデアを生み出す手助けをする技術が書かれてます。
理論的な最終章でもある第5章は、『共通項を見つける』というテーマです。これまで説明されていた技術を使って得られた意見を参加者それぞれに納得してもらい、まとめていく作業を教えてくれました。
第6章では実践例が紹介されるので、自分の参加する会議をと合わせて、振り返りとイメージトレーニングが行えます。

本書以前から、ファシリテーションや会議の技術についてのビジネス書を参考にしておりましたが、初級と中級の技術を実際の仕事や研修会で用いる事で、参加者や組織にとって『効率的で身になる議論』の場を提供していけると思います。



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「これからの「正義」の話をしよう - いまを生き延びる為の哲学 」マイケル・サンデル著の書評

「これからの正義の話をしよう」はハーバード大学で哲学を教えているマイケル・サンデル教授が書いた哲学書であり、厳密にはビジネス書には分類されないかもしれないのですが、世界中のビジネスマンやサラリーマンに読まれている話題の書籍でもあります。

本作では、「世の中の決め事の中には「そうではないのでは?」と指摘すべき事柄がたくさんある」という「現代社会を覆う「多数決の矛盾」」に真っ向から切り込む内容になっています。
マイケル・サンデル教授は、「もし民主主義を正しい思想ととらえるのであれば、古代ローマにおいてかつてのキリスト教徒がコロセウムでライオンなどの猛獣に奴隷を戦わせて楽しんでいたあの時代は、まさに「コロシウムの中の多数決」が最大化された具体的な例である」という少々難解な議題を読者にぶつけるなど、マイケル・サンデル教授が得意とする「歴史上の実例を出して、読者に問う」という形式で話を進めていきます。

この議題で読者に問うているのは、「古代ローマのコロシウムの中では奴隷をライオンに食わせる“娯楽”をコロシウムにいる観衆のほぼすべてが“皆が楽しむ為に必要な物”としてとらえていた」事であり、これを現代に置き換えるならば、「“平等主義”の名の下に、現代社会においても資本主義には食う者と食われる者が存在しているということです。

いまだに古代ローマの時代の「大勢が「是」とすれば、それが正義となる」“無意識的多数決社会”である」という現代社会にも通じる「数の暴力」が持つ側面について述べるおり、資本主義社会で生きる私たちにとって、「どのような道が正しいのか?」という人類の永遠の課題を考えるよいきっかけとなりました。



「道をひらく」の書評

松下幸之助の著書「道をひらく」は発行以来500万部を超える、ビジネス書としては世界に名だたるベストセラーです。
昭和の大経営者松下幸之助氏がその人生において感じたこと、学んだことを後世に伝えるためにわかりやすく記したビジネスマンにとってのバイブルといってもよいでしょう。

松下幸之助氏の教えがいつの時代も尊ばれる理由がいくつかあります。
まず最初に何といっても時代を超えても変わってはならない「普遍的な考え方」が記されているです。例えば、「人はなぜ仕事するのか」「なぜ、企業は存在するのか」という疑問に対してはいつの時代も回答は変わりません。これこそまさに普遍的なものです。

次に松下幸之助氏が学歴があるわけでもなく、体が丈夫なわけでもなく、非常に親近感のある存在だと感じさせる点です。だからこそ、「道をひらく」の中で語られる一言一言が非常に自分事のように感じられて参考にできると思わせるわけです。

さらに、経営者として「経営理念の必要性」「人との接し方」という考え方だけではなく、一個人としてどう社会と接していくかという一般論も松下幸之助氏独自の視点で語りかけてくれるところが時代を超えて受け入れられているポイントです。
天才でもなく、裕福な家庭の出でもない松下幸之助氏が語りかける言葉だからこそ、時代を超えて世界で読まれるわけです。

ビジネス書としてだけではなく、人生のバイブルとして位置づけられるこの「道をひらく」。社会人になる前、そして社会人になったとき、家庭を持った時、部下を持った時と様々な立場で読み返すといろいろな発見があるはず。その発見こそが人生における成長といえるでしょう。
まずは松下幸之助氏の言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。



「フリーランス&個人事業主のための確定申告」山本 宏 (監修) の書評

技術評論社が出している確定申告関連の専門実用書籍としては、「フリーランス&個人事業主のための確定申告」という本がありますのでご紹介します。

人生で初めて確定申告などを行う個人事業主やフリーランス、零細企業事業者などの方には大変うってつけな解説本といえるものかもしれません。青色申告・白色申告の何れにも対応がされているような仕様内容になっており、翌年度以降などにおいて何れかどちらの申告様式に切り替えても対応が可能になっている内容の解説がなされており、大変利用価値が高い解説書です。

そして、帳簿記帳の方法から申告のやり方に至るまで全て理解が容易な記述内容の仕様で書かれていますので、割と簡単に確定申告書を完成させることが可能です。
同書内容の指示通りに申告をしていくべき科目種類の記述入力作業をしていけば、思ったよりスムーズに確定申告書の完成をさせていく事が可能です。そのためタダでさえ時間が惜しい個人事業主やフリーランスその他の方でも余計な時間を掛けたりせずに完成作業を行っていけるような流れになっています。

国税庁の公式サイトにある確定申告コーナーにおいても、初心者向けサポートのための手引き・解説動画等も公開されていますが、それでも税務関係については一般の方には聞きなれないうえにわかり辛い専門用語などが大変多く、申告書の作成の際においては混乱してしまう方もいたりします。そのような事態なども見据えたうえで本書は作成されておりますので、確定申告初心者の方におすすめです。


税法改正と税理士

納税に関する手続きを行っている方々は、知らず知らずの内に手違いを起こしている事があります。それで後で面倒な事態になってしまうケースも、たまにあります。
例えば帳簿付けに関する新ルールです。2014年1月より、白色申告者についても帳簿を記録するという法改正が行われています。それで多くの個人の方々は、その事実を知りません。記録付けという事実を知らない事により、全く記録していない方もたまに見られます。

それと、番号制度(マイナンバー制度)に関する新ルールもあります。納税手続きの書類を提出する際には、必ず自分の個人番号(マイナンバー)を記載する必要があります。
ところが中には、その番号の記載に関するルール自体を全く存じていない方もいらっしゃいます。記載していなかった時には、後になってトラブルも起こり得ます。税務署から怒られてしまう可能性もあるでしょう。
そういったミスを防ぐ為の対策はとても重要です。

事前にミスを防ぎたいと思うなら、税理士に相談するのが一番無難です。税金の専門家だけに、最新の法改正も熟知しているからです。多少の費用はかかってもミスを防ぎたいと思うなら、やはり相談をするのが無難と言えます。


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